歯ぐきが腫れていたり、血が出るという方は歯肉炎の疑いがあります。歯肉炎は歯周病の初期症状でもあるため、ここで治療を行えば更なる歯周組織へのダメージを未然に防ぐことが出来ます。病気が進行すると顎の骨が溶けて歯周炎を起こしますが、その場合、骨を治療して元に戻すということはできません。そこで歯肉が腫れや出血を伴っている場合は、歯周病が進行している可能性が高いので、早めに受診しましょう。

歯周病って何？

歯周病は歯垢の中の原因菌が毒素を出すことで、歯周組織が炎症を起こし、骨が吸収され、最終的には歯が抜けることもある病気です。そのため、歯周病を予防するには歯垢と、歯垢が付きやすい歯石をこまめに除去することが大切です。

歯周病は歯を失う原因として最も多くの割合を占める病気です。歯は加齢のために抜け落ちるのではなく、ほとんどがこの歯周病やむし歯が原因です。特に歯周病は悪化するまで痛みの自覚症状がなく、自分が病気にかかっていると認識しにくいため、危機意識が欠けがちです。病気の予防には、出来るだけ歯医者さんで定期的に検診を受ける事をお勧めします。

歯周病の進行

負担の少ないレーザー治療

歯周病の治療は歯石や歯垢を取り除いて、炎症を起こした歯周組織を取り除く外科的治療もありますが、症状によっては、レーザー治療も有効な治療法です。

この治療法ではレーザーの光と熱によって、歯周ポケットの細菌を減少または死滅させ、内毒素を無毒化します。また炎症を起こした組織をレーザーにより蒸散させます。レーザー治療は麻酔が必要ない場合が多く、治療と同時に患部への殺菌・消毒や消炎も行え、短期間での治療が可能です。